練馬景観まちづくり

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「貸景」を楽しむ景観散歩

遠出がなかなかできない日が続き、
おうちの周りをお散歩するようになった方も多いのではないでしょうか?


練馬区の住宅街をお散歩すると気になるのは、
おうちの周りを彩る植物たち。
大きな木や生垣、鉢植えの花々など、まちの景観に潤いを与えてくれるみどりは
立派な「貸景(かしけい)」です。


貸景とは・・・


  "まわりの景色をとりいれてこちらからの眺めを
   豊かに見せるのを借景(しゃっけい)といいますね。
   反対に、まちの景色にこちらから彩りをそえる。
   これが貸景です。"

  ‐「貸景のすすめ」より


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 ※「貸景のすすめ」は、みどりのまちづくりセンターと
区民や建築士等の専門家との協働による「景観まちづくり研究会」が
企画・編集して作成しました。
冊子のデータはこちら


今回は、みどりの「貸景」の楽しみ方と、
関連するとっておきの風景をご紹介します。


生垣

近づいて樹種の違いを見てみましょう。
モコモコとした形で洋風なお家に似合うコニファー(針葉樹)、
新芽の赤色が美しいレッドロビンやトキワマンサク、
季節によって実や花を楽しめるものなど、様々な種類の樹木が使われています。

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   コニファー      レッドロビン     トキワマンサク

生垣に使われる樹木は基本的には常緑樹が多いですが、
中には紅葉のきれいなドウダンツツジなど、落葉樹で仕立てられているものもあります。
遠くから見ると一体に見えても、近づくと何種類かの樹木で作られている「混ぜ垣」と呼ばれる手法もあります。

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G419 混ぜ垣


緑が植えられている面積の割合を「緑被率」と呼ぶのに対し、
緑が目に映る量の割合を「緑視率」といいます。
生垣の多い場所に出会ったら、街並み全体を鑑賞してみましょう。
生垣が続くまちなみは、「緑視率」が高く、みどりに包まれている感覚を
味わうことができます。
景観を維持するために、地域でルールを定めている場所もあります。


生垣などの植栽ルールを定めている城南住宅
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G102 向山住宅の生垣



大きな木

練馬区内には、まちのシンボルになるような大きな木がたくさん残っています。
顔を上げて歩いてみると、意外なところで大きな木と出会うかもしれません。

区内の民有地で大木をよく見かけるのはケヤキの木。
農家の屋敷林に多く使われていた樹種です。
落葉高木であるケヤキは、夏は涼しい緑陰を作り、
冬は葉を落として温かな日差しを届けるので、
屋敷の南東や母屋の前庭に植えられたといいます。
農家では、ケヤキの落ち葉や小枝を燃料にしたり、腐葉土にして堆肥としたり、
家を建てる際に建材として使っていたそうです。

ケヤキは、箒(ほうき)に形容される樹形が美しい木としても知られています。
みどりを楽しめるだけでなく、落葉後には、枝ぶりの美しさがより際立ちます。
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G426 癒しの丸顔(練馬1丁目のケヤキ)

農地と屋敷林が同時に残されている場所では、
屋敷林として利用されていたケヤキの姿を見ることができます。
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G222 高橋家の屋敷林

他にも、住宅地内で大きなアカマツの木を見かけることがあります。
アカマツはかつて武蔵野の雑木林の一部を構成していた樹種で、
大きなアカマツは、武蔵野の面影が感じられる貴重な樹木です。
かつては、大泉学園の桜並木もアカマツの並木だったそうです。

練馬区には、石神井風致地区と大泉風致地区の2か所の風致地区があり、
昭和初期から良好な自然的景観を維持するための規制がかけられてきました。
そういった背景から、区内では特に石神井公園の周辺や大泉学園町で、
背の高いアカマツが残されています。

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G280 風致地区の四本松

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L124 石神井公園及び周辺住宅地赤松群


鉢植え

住宅地で目にする機会が多い鉢植えは、
植物の種類だけでなく、配置や鉢の選び方にもオーナーさんの工夫が感じられます。
家と鉢のテイストをそろえていたり、
同じ花の様々な品種をそろえていたり、
壁いっぱいに鉢を掛けて華やかにしていたり...。
オーナーさんそれぞれのこだわりを想像しながら鑑賞させていただくのも楽しいものです。
家の中を覗かないようにするなど、マナーを守りながら楽しみましょう。
「通りすがりの方に褒められるのが嬉しい!」とおっしゃるオーナーさんも多いので、
お手入れをされているところに出会ったら、ソーシャルディスタンスを守った上で
ぜひお声をかけてみてください。
園芸を始めるヒントを教えていただけるかもしれません。

鉢植えは、手軽に育て始められる一方で、土の量が少ないので夏場は水やりが不足しがち。
土の部分があるおうちでは、地植えと組み合わせて年中みどりを楽しむのがおすすめです。

地植えと鉢植えでお花があふれるお庭
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S091 「桜台の家」の庭から広がる「まちの庭」

いかがでしたか。
この機会に、みなさんのお家の周りや、通学・通勤で通る道沿いでも
すてきな貸景を探してみてください。

※新型コロナウィルスに伴う国の緊急事態宣言の解除がなされましたが、
感染対策は引き続き必要です。
外出時には、密集を避け必要な距離を置き、
マスクの着用や手洗いの励行など十分な配慮をお取りください。

タイトルの色は、練馬区のよりどりみどり「NERIMA GREEN(ねりまグリーン)」を使用しています。