練馬景観まちづくり

ねりまの景観に関する情報をお寄せください!

とっておきの風景をおしえてください

ご近所からできるまちなみづくりはじめませんか?

景観まちづくり講座 まち歩き・マップ

地域の方々に育まれている早春の風景

立春を過ぎ、暦の上では春になりました。
今は日本の春といえば、桜のイメージが強いようですが、
古くからは、春といえば、「梅・桃・桜」で、先ず春を告げるのは梅の花です。
また、他にも春を感じさせてくれるお花も多くあります。

今回は、桜よりも早く春を知らせてくれるお花で、
地域の方々が日常的に維持管理をされている地域景観資源を紹介します。
まだまだ寒い、凛とした空気の中で開花する花を、訪ねてみてはいかがでしょうか?

〇梅の花
梅は古くから日本で愛され、選歌での梅の歌は多く、
約1,100年前の平安時代の古今和歌集では、
歌聖と言われた紀貫之の次の歌が、取り上げられています。

「人はいざ 心も知らず ふるさとは 花ぞむかしの 香ににほひける」
(人のこころはわかりませんが、ふるさとの梅の花の香りは、
昔とかわらず、素晴らしく香っていることだよ)

学校でこの短歌に触れた人も多いのではないでしょうか。
古(いにしえ)から変わらない、梅の花と香りに心を傾けてみてはいかがでしょう。

【G197 うめのき憩いの森】


うめのき憩いの森は、梅の実を収穫するために栽培していた敷地を練馬区が借り受け、
憩いの森として地域に開放している場所です。
地域の貴重な憩いの場として、「北西うめのき会」のみなさんが、
清掃や剪定など日常管理を担っています。
特に、100本以上ある梅の木の剪定は大仕事。
プロの造園師さんの指導を受けながら、
花つきや実つきがよくなるように、1か月かけて剪定します。
緑しげる夏には、地域の小学校と連携して、
セミの羽化観察会なども開催しています。
(2020年のセミの羽化観察会は中止になりました。写真は2017年の様子です。)
G197-2.jpg semikansatsu_syusei.jpg 

〇カタクリの花

春に先駆けて、雑木林の林床(りんしょう)に咲く花を
ヨーロッパでは、春の儚(はかな)さに寄せて
「春の妖精(スプリング・エフェメラル)」と呼びます。
その一つが、カタクリの花です。
練馬では、例年3月下旬~4月上旬が見ごろです。

カタクリの花は奈良時代の万葉集で、大伴家持が詠んだ次の歌が思い出されます。

「もののふの 八十(やそ)娘子(おとめ)らが 汲みまがう 寺井の上の かたかごの花」
(大勢の娘たちが、寺の泉で水を汲んでいる。泉の周辺に咲く、カタクリの花の美しい(春の)景色だな)

球根が栗の片割れに見えたという由来もある「カタクリ(片栗)」は、
万葉の時代には「かたかご(堅香子)」とも呼ばれていたのですね。
※短歌の現代語は、様々な解釈があり確定されたものではありません。

【G167 清水山の森のカタクリ】


DSCN0026.jpg DSCN7082.jpg

清水山の森(旧:清水山憩いの森)は、
カタクリの自生地となっていることが確認されたことをきっかけに、
昭和51年に憩いの森第一号として指定された場所です。
平成29年3月、この貴重な自然を確実に未来につなげるため、
「清水山の森」として再整備されました。

清水山の森では、大泉みどり会のみなさんが、
23区唯一の大規模なカタクリ群生地となっている森の環境を守るために、
植生の管理などの活動をされています。
カタクリの開花期には、カタクリガイドとして常駐し、カタクリについての解説を行っています。

DSCN8967.JPG DSCN8858.JPG
DSCN9114.JPG
▲めずらしい白花のカタクリ(写真提供:大泉みどり会)

今年は密を避けつつ、家の近くで春の訪れを感じてみませんか。
管理活動をされている地域の方々にも感謝しながら、花を楽しみたいですね。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【各場所へのアクセス方法】
〇うめき憩いの森(練馬区北町5-3)
〇清水山の森(練馬区大泉町1-6)
※練馬区役所のHPにリンクしています。アクセス情報等はご確認ください。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
外出時には、密集を避け必要な距離を置き、
マスクの着用や手洗いの励行など十分な配慮をお取りください。

タイトルの色は、練馬区のよりどりみどり「NERIMA GREEN(ねりまグリーン)」を使用しています。